いやだいやだって思ってればぜんぶ消えんのかなあって思って
でもそんなことがある訳なくて
ただ元気な緑を踏みにじるあたしの靴の裏みたいに
不注意な傷を負ってはゴミに埋まってる
はじめのいーっぽ
踏み出せないくせに
二歩目や三歩目を見てる
あたしの眼も陽に当たるとちゃんと透ける
紫色の爪 乾いた膝小僧 半開きの呼吸
理想は軽くあたしを支配する
現実は重くあたしを飛び越える
線を踏まないで
はじめのいーっぽ