雨の日は
みんなが下を向いている
それは灰色の雲が重くて
頭を上げられないからだ
でも僕は
翌日首が痛くなるのも厭わず
空を仰ぎ見る
だって
空が泣いているのだ
空が悲しんでいるのだ
慰めてやらなくてどうする
でも僕は
翌日胸が痛くなるのも厭わず
君に傘を渡す
だって
君が泣いているのだ
君が悲しんでいるのだ
慰めてやらなくてどうする
抱き締めることすらできない
空は大きすぎるから
君は遠すぎるから
それでも僕は
空が泣きやむのを待つのさ
君が笑うまで待つのさ